大学進学の現実
では、成人になれば、それがすぐにできるようになるのか。そんなことはありません。自分の人生を考え、将来・未来に繋がる生き方をする。そんなこと、20代や30代の人間ができるのか。ほとんどの場合、できません。
高校から大学へ進学する人は、最初から目的を持っていることです。それは大学教育の目的が、「学問、研究、教育を行う高等教育機関で、学術を中心として真理を探求し、専門的な能力を養うこと」なのですから。
現実には、そんな目的をもって、大学で学ぼうとしている人もいます。ところが、そんな人は全体の中では少数派だということです。
国や企業を運営していく上で、高等教育を受けた人が、どうしてもそれなりの人数が必要です。そんな目的を持って大学へ進学する人は、高校の段階で、将来を見据えているでしょう。
しかし、多くの大学進学者は、そんな目的もなく、考えてもいないでしょう。本来の国の大学設置の目的を遥かに超える大学進学者数です。考えれば分かることです。自分がそんな人材ではないことは。
当初は、そんな目的で設置された大学でしたが、経済発展とともに生活が豊かになると、大学進学者も多くなってきました。同時に、高卒で社会に出ることに躊躇する者も多くなり、家計に余裕があればあるほど、進学する者が増えました。
そして、大学4年間で社会に出る準備ができない者も多く、就職しても納得できる仕事に出会えないということになっていきました。
やりたいこともなく、希望もなく、惰性で就職する者の方が、はるかに多くなりました。それは50%以上にも及んでいるのです。目的を持たず大学へ進学し、4年後卒業したからといって、将来や未来が見えるわけでもないのです。そんな新社会人が、5月になると日本中に溢れます。
それから、4~5年、さらに5~6年が経つと、30歳も過ぎます。
