結婚し、家庭を持つ
そんな男女が出会って結婚するのです。お互いに未来は見えていません。主体性がなく、“従”な生き方をしてきた二人は、若さだけで結婚したのです。
そのうち子供ができます。子供の授乳、育児が始まります。第2子も生まれ、幼児と赤ちゃんの子育てに振り回されます。
その後も、子供は小学校、中学校へ進学し、子育て真っ最中です。長子が高校、大学進学、第2子もその後を追って、高校、大学進学です。
親としては、学費、例えば私立文系であれば4年間で400~500万円、理系であれば600~700万円ぐらいかかります。二人合わせると1000万円以上になります。
学費以外に、下宿やアパート暮らしをすれば、二人で4年間約1000万円。生活費は、自分達でアルバイトでもやってまかなってもらう。それでも、学費と仕送りで、二人で2000万円かかります。
父親の給料は年収800万円としたら、4年で3200万円。2000万円を引くと、残りは1200万円です。4年で夫婦には1200万円。1年で300万円として、月25万円で生活です。
住まいが東京で、マンションなら家賃15~20万円以上はします。つまり、賃貸マンションでは、やっていけないということです。自宅住まいが条件です。そこでローンを組みます。すると、そのローンが30年です。終わるのは60歳になってからです。
この人の人生は、赤ちゃんから幼児、小学、中学、高校、大学、新社会人へ。そして結婚、子供の誕生、子育て、子供を学校に行かせ、ローンが終わった時、子供たちは結婚して、家を出る。
自分たちの生活だけで精一杯です。干からびて、疲れ果て、ヨロヨロになって、ようやく退職し、同時にローンも終わる。
その時、自分は60歳を過ぎています。奥さんも疲れ果て、ようやく解放された時、60歳になっているのです。
人生への疑問
自由に、自分のやりたいように生きていくことができる国に生まれ、育つのに、どうして判で押したように、多くの人が同じような生き方をするのか。
右を向いても、左を向いても同じようなものです。大学時代の仲間も、会社の同僚や先輩、上司も、ほぼ同じようなもの。
なんで?それが自由で、自分らしく、面白く楽しく、幸せに生きている姿なのでしょうか。
自分の親がそうだった。親の兄弟もそうだった。そんな生き方、人生を、違和感もなく、ごく自然に受け入れられたのでしょう。
大学受験、進学の時は、もう少し意味があったように思う。それはどうして?現実を知らなかったから?現実から目を背けていたから?現実逃避していたから?親に甘えていたから?みんながやるから自分も、と父親に無理を聞いてもらったから?見栄があったから?自分を見失っていたから?
一体どうだったのでしょう。
もっと確実に堅実に生きようという考え、気持ち、目的があれば、そんな無駄な大学には行かなかったでしょう。
